消防設備の警報・連動システムの課題としては、誤作動や誤報の発生、システムが停止した時の制御不能状態などが挙げられます。ここでは、課題を詳しく紹介するとともに、課題を解決するための対策について紹介します。
消防設備に不具合が起こると正常に機能せず、誤作動や誤報が発生することがあります。
誤作動の原因として感知器や電気回路に不具合が起こることも挙げられますが、他にも設置環境や経年劣化によって誤作動が起こることもあります。
誤作動が続くと警報器に対する信頼性がなくなり、いざ本当に火災が起こったときに避難や通報が遅れてしまう可能性があります。誤作動でも、警報が鳴ることで消防隊が出動することもあり、他の方に迷惑が掛かってしまうこともあります。
防火設備は火災が起きたときに延焼を防ぎ避難経路を確保するための役割を持ちますが、自動ドアや防火シャッター、防火扉、火災通報装置など火災報知器と連動する機器が増えていることで、より高度な設計が求められるようになっています。防火シャッターの挟まり事故も発生していて、点検や作動確認が重要視されています。
防火設備、火災警報システムなどが連動している場合、配線が落ちていたり受信機が故障していたりすればシステム全体が機能しなくなる恐れがあります。
自動火災報知設備には警戒区域がありますが、伝送障害により動作しなくなった場合は感知器の信号が伝わらず、正常に動作しない未警戒区域となる恐れもあります。
定期点検やメンテナンスにより、機器の誤作動を防ぐことができます。異常が見つかったときは速やかに交換や設備を更新するようにしましょう。
感知器は消防法で半年に1度の点検が義務付けられています。また、自動火災報知設備の交換時期は10~20年が目安なので、それぞれの部品の定期交換推奨時期をしっかりと守ることが大切です。
1つのシステム機能が停止した場合でも監視、制御ができるよう、システムを二重化することも大切です。
具体的には、複数の火災受信機、感知器、警報装置を設置することで、主要機器が故障しても予備機器が正常動作し、誤報を抑制する可能性を高めます。システムを二重化することはBCP対策となるため、企業の信頼性向上にもつながります。
感知器回路の配線短絡によりシステムがダウンしてしまい、未警戒区域が発生することを防ぐため、中継器(アイソレータ)を設置する方法もあります。
自動火災通報設備の感知器からの信号により様々な消防用設備を連動させるものは多く見られますが、自動連動する際には誤作動への備えを十分に講じておくことが必須です。消灯誘導灯の点灯や排煙設備の起動、電気錠の開錠などは誤作動をしても影響は少ないのですが、ガス系消火設備の起動や泡・水噴霧設備などは誤作動時に人命や財産に対するリスクがあります。
火災通報装置を自動火災報知設備と連動させるときは、十分な非火災対策が講じられていることが求められます。複数のセンサーで二重化、遅延タイマー・連動停止スイッチの設置、手動起動との併用など、消防機関の指導に基づいた設計を行うようにしましょう。
消防設備の警報・連動システムは経年劣化や気温上昇、結露などにより誤作動することがあります。また、システムが複雑化していて設計が難しくなっていることも課題です。日々の点検やメンテナンスを適切に行うのはもちろん、連動機能を適切に設計して誤作動をしたときの連動停止スイッチを用意したり手動起動と併用したりするなど、対策についてしっかり考えることが大切です。

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